WordPressテーマ「JIN:R」レビュー!実際に使った感想やJINとの違いを解説


「ブログの有料テーマってどれがいいんだろう?」
「JIN:Rが気になるんだけど、どんなテーマかな?」
このような疑問にお応えします。
筆者は3年ほどブログ運営をしており、WordPressテーマの「JIN」と「JIN:R」両方の利用経験があります!
本記事を読んでいただくと、JIN:Rの内容やおすすめポイント、別テーマのJINと何が違うのかがわかってもらえるでしょう。
JIN:Rの基本情報

画像引用:JIN:R公式サイト
テーマ名 | JIN:R |
発売日 | 2022年11月3日 |
開発者 | 株式会社CROOVER |
料金 | 19,800円(JIN所有者は5,000円割引) |
公式サイト | https://jinr.jp/ |
「JIN:R」は、有名ブロガーのひつじさん率いる開発チームが作ったWordPressテーマです。
透明感のあるデザインが特徴的で、デモサイトをインポートするだけで簡単に美しいサイトが作成できます。ブログだけでなく、本格的なホームページも作成可能です。
「難しいWeb制作の知識はないけど、綺麗なデザインのブログを作りたいな」という人に向いているテーマでしょう。
ちなみに、このブログもJIN:Rを使って作られています。
JIN:Rが向いている人
次のような人は、JIN:Rのテーマが向いていると思います!
- WordPress初心者の人
- ブログで収益化したい人
- 綺麗な見た目のサイトを作成したい人
- 家族で同じテーマを使いたい人
JIN:Rは、WordPress初心者でも非常に使いやすいです。公式サイトでマニュアルが用意されているため、サイトの作成や設定でわからないことはほとんどないでしょう。
加えて、SEOにも最適化されており、ブログで成果を出したい人にもおすすめのテーマです。
また、JIN:Rは自身がオーナーであれば複数サイトに使用してもOKで、同居の家族であれば1ライセンスで共有もできます。

「お母さんがJIN:Rを購入し、子供にも一緒に使わせる」なんてこともできるわけですね。
WordPressテーマ「JIN:R」の4つの特徴
JIN:Rの主な特徴は、以下の4つです。
- 豊富なデモデザイン
- ブロックエディターに特化
- 最適化された表示スピード
- 400種類のオリジナルアイコン
それぞれ見ていきましょう。
1.豊富なデモデザイン
画像引用:JIN:R公式サイト|デモ一覧
JIN:Rには、ブログや企業サイト、ポートフォリオサイトなど、目的に合わせた多様なデザインパターンが23種類も用意されています。
これらのデモデザインはクリックひとつでインポートできるため、デザイン設定に自信がない方でも簡単にプロレベルのサイトデザインを実装できます。
すぐにWebサイトを公開したい方にとって、時間をかけずにサイトデザインを設定できることは大きなメリットです。
デザインを取り込んだ後はテキストや画像を編集し、徐々にカスタマイズしていけば、自分だけのオリジナルサイトが出来上がります。
2.ブロックエディターに特化

JIN:Rは、現在のWordPressの主流であるブロックエディターでの利用に特化して開発されています。
例えば、装飾された見出し、引用ボックス、記事を美しく目立たせるためのボックスデザインなどが、あらかじめブロックとして搭載されています。
これにより、デザイン性の高いページを作る手間が大幅に削減できるんです。
実は、僕が「JIN」から「JIN:R」に乗り換えた理由もここが大きいのですが、クラシックエディターという形式は、そのうちWordPressのサポートが終了する可能性があります。
Classic Editor は公式な WordPress プラグインであり、少なくとも2024年まで、または必要なくなるまでの間、完全にサポート・保守されます。
引用:wordpress.org公式サイト
サポート終了時期はまだ未定ですが、テーマの「JIN」はメインエディターがクラシックエディターのため、今からブログを始める方はブロックエディターでの執筆に慣れておいたほうがいいでしょう。
3.最適化された表示スピード
JIN:Rは、サイトの表示スピード最適化にもかなりこだわって設計されています。
表示スピードはユーザーの使いやすさに直結し、Googleなどの検索エンジンにおける検索順位にも影響を与える重要な要素です。
もちろん、以前の「JIN」でも表示スピードは速かったのですが、さらに改良されています。
専門的な設定や知識がなくても、テーマを導入するだけで表示スピードの恩恵を受けられる点は、Web制作の初心者にとって非常に心強いです。
4.400種類のオリジナルアイコン

JIN:Rには400種類以上のオリジナルアイコンが標準で搭載されており、コンテンツ内で多様な表現に使えます。
Webサイトのデザインにおいて、アイコンは情報を簡潔に伝え、視覚的な魅力を高める武器になります。
例えば「お問い合わせ」には電話のアイコン、「特徴」には星のアイコンなど、コンテンツ内の様々な用途で活用できるでしょう。
「JIN:R」の5つのメリット
僕が使っていて感じたJIN:Rのメリットは、次の5つです。
- 理想のデザインで始めやすい
- 記事有料化機能が強い
- コミュニティに参加できる
- アイキャッチ自動生成が助かる
- 家族内で共有できる
それぞれ解説します。
1.理想のデザインで始めやすい
JIN:Rには、あらかじめ23種類ものデモサイトデザインが用意されており、ブログやアフィリエイトサイト、企業サイト向けのデザインをワンクリックで適用できます。このデモデザインの種類の数は、他の有料テーマと比べると圧倒的に多いです。
気に入ったデモデザインを選び、そこに自分のコンテンツを流し込むだけで、すぐにプロフェッショナルな見た目のサイトが完成します。
デザインに関する知識が少ない方にとって、ゼロからデザインを考えるのは大変な作業です。JIN:Rの豊富なデモデザインは、サイト制作初心者の「こんなサイトを作りたい」という願望をサポートし、制作のハードルを大きく下げてくれます。
デモの種類が多いため、自分の希望のデザインも見つけやすく、スタートから理想に近いデザインでサイトを開設できるところがJIN:Rの大きな魅力です。
また、サイトの配色やフォント、レイアウトなども管理画面から直感的に変更でき、自分のブランドイメージに合わせて細部までこだわったデザインを作り上げることができます。
2.記事有料化機能が強い

JIN:Rでは、記事を有料化できる機能がついています。この機能は、ほかの有料テーマではあまり見かけません。
記事有料化機能は、ブログで収益化を目指す人に特におすすめで、収入の柱を増やすことができます。というのも、例えばアフィリエイト広告などを扱う場合は、突然広告案件が終了することがあるのです。
せっかくブログを頑張って広告収入が入ってくるようになっても、広告案件が終わってしまったら収入が途絶えてしまいますよね?
そんな時に、この有料化機能で自分のコンテンツを収益化しておけば、心強いリスクヘッジになります。手数料もStripeへ支払う3.6%のみ(JIN:Rは無料)と、かなり低めです。

「codoc(コードク)」というプラグインを使って記事を有料化することもできますが、手数料が15%とかなり割高となっています。
ブログで収入を得たい方にとって、広告以外にも収益化できる方法があることは、大きな安心材料になるでしょう。
3.コミュニティに参加できる
「JIN:R」もしくは「JIN」を購入した人は、限定コミュニティの「BLOG CAMP」に参加できます。4,200人以上のユーザーが在籍するコミュニティ(2025年10月4日時点)でブログ仲間を作ったり、ブログに関する相談ができたりします。
ブログ初心者にとって、同じようにブログに励む人たちとつながれるコミュニティというのはかなり貴重です。
また、不定期の開催ですが、1〜2ヶ月に1回ほどの頻度でひつじさんがコミュニティ参加者のブログ診断・相談会を行っています(選定あり)。
有名ブロガーのひつじさんに直接アドバイスを貰えたら、正直それだけでテーマ代は余裕で回収できそうですよね。
4.アイキャッチ自動生成機能が助かる
これは少し前に新しく追加された機能なのですが、ワンクリックでアイキャッチ画像が作成できます。
あらかじめ好きな背景色か背景画像を設定しておき、記事のタイトル名に応じたアイキャッチが自動生成される仕組みです。
今まではCanvaでテンプレートをカスタマイズして、WordPressにアップロードして、なんてことをやっていたのですが、そんな手間をかけなくてもよくなりました。
また、以前はちょっと記事のタイトルを変更したら、アイキャッチ画像も作成しなおさなければならず、地味に面倒だったんです。
このアイキャッチ自動生成機能ができたおかげで、執筆がかなり時短できるようになりましたね!
5.家族内で共有できる
JIN:Rは、同居家族の間であればシェアできます。家族の中で、別々に購入しなくてもいいんです。
この仕組みは、購入者が複数のブログを運営する場合や、家族がそれぞれブログを持ちたい場合に、テーマを一つ購入するだけで済むという経済的なメリットがあります。
テーマのなかには1ライセンス=購入者の使用のみの場合もあるため、JIN:Rがコストパフォーマンスが高いことを示しています。
「JIN:R」の2つのデメリット
JIN:Rのデメリットについても、見ていきましょう。
結論としては以下の2点です。
- カスタマイズ性は他テーマに若干劣る場合がある
- 値段が少し高い
1.カスタマイズ性は他テーマに若干劣る場合がある
JIN:Rは一部のブロック機能がない等、記事執筆のカスタマイズ性が他テーマに若干劣る場合があります。
例えば、有名テーマ「SWELL」にある「ABテストのできるブロック」や、「商品レビュー用のブロック」はJIN:Rにはありません。
JIN:Rでも、外部のツールを使ってABテストなどをすることは可能ですが、テーマ自体の編集機能というところでいくと、他のテーマには若干劣る可能性があります。
2.値段が少し高い
ふたつめのデメリットとして、その価格が挙げられます。
現在、JIN:Rは買い切り型で19,800円(税込)で販売されています。これは、無料のWordPressテーマや、他の有料テーマと比較すると少し高めです。
例えば、人気のテーマ「SWELL」は17,600円(税込)、「AFFINGER6」は14,800円(税込)、「Cocoon」は無料で利用できます。
この価格設定について、初めてWordPressを始める方や、予算を抑えたい方にとってはハードルを感じるかもしれません。特に、Webサイト運営にはサーバー代やドメイン代などの維持費もかかるため、テーマに高額な費用をかけることをためらう方もいるでしょう。
しかし、この価格にはそれなりの理由があり、JIN:Rは一度購入すれば永続的に利用でき、機能アップデートやサポートも含まれていて、複数サイトで使用が可能(購入者、同居家族のみ)です。
プロフェッショナルなデザイン、SEO(検索エンジン最適化)に強い内部構造、高速表示など、その機能性を考慮すると、長期的に見れば投資対効果は非常に高いといえるでしょう。
他の有料テーマと比べても、その差は2,000〜5,000円程度と微々たるもので、Webサイトで収益化を目指すのであれば、初期投資として十分に検討する価値があります。
JIN:Rの前身テーマ「JIN」と比較
JIN:RとJINはメインのエディターを始め、まったくの別テーマ扱いとなっています。
それぞれの違いを表で確認してみましょう。
JIN | JIN:R | |
公式サイト | https://jin-theme.com/ | https://jinr.jp/ |
料金 | 14,800円(税込) | 19,800円(税込) ※JINユーザーは5,000円割引き |
メインエディター | クラシックエディター | ブロックエディター |
デモデザイン | 10種類 | 23種類 |
執筆ツール | 13種類 | 24種類 |
表示速度 | 速い | JINより速い |
コミュニティ | あり | あり |
表を見てわかるとおり、全体的にJIN:Rのほうがパフォーマンスが高いです。
JINについても今後もサポートを続けていくと公式で言われていますので、「最低限のテーマでいいから、安いほうがいい」という方は、JINを選んでもいいでしょう。
ただ、これから本格的にブログ運営をしていきたいという方には、JIN:Rのほうを使うことを僕はおすすめします。
JINとJIN:Rの違いについては、公式サイトの記事でも詳しく解説されていますので、参考にしてみてください。

JIN:Rを実際に使ってみた感想
結論として、僕はJIN:Rを使ってよかったと思っています。
透明感のあるシンプルなデザインにしたかったので、デモデザインを見てすぐに気に入りました。JIN:Rは、ビジネス的な雰囲気のデザインにもできますし、女性向けの可愛いデザインにも対応できます。
執筆効率という点でいうと、他のテーマはかなり作りこまれているものもあるようなのですが、ブログの収益化を目指すうえで、そこまで大きな差は出ないのではないでしょうか。
むしろ、「記事の有料化ができる」「ブログ仲間と交流できる」といったポイントのほうが、アドバンテージになると僕は考えています。
JIN:Rをお得に購入する方法
JIN:Rをお得に買う方法としては、以下の2つがあります。
- JINユーザーの割引を使う
- レンタルサーバー「Conoha WING」の割引を使う
1.JINユーザーの割引を使う
ひとつめの方法として、既に「JIN」を使っている方は「JIN:R」を購入する際、特別割引として5,000円OFFになります。

割引の適用方法は、JIN:Rの購入画面で「プロモーションコード」欄に、JIN購入時に送られてきた「ダウンロードパスワード」を入力する仕組みです。
詳しくは、以下の公式サイトを確認してみてください。

2.レンタルサーバー「Conoha WING」の割引を使う
ふたつめに、レンタルサーバー「Conoha WING」で「WINGパック」を契約する(または既に契約している)時に、「JIN:R」を一緒に購入する方法です。
この場合は、JIN:Rが1,000円引きの18,800円(税込)で購入でき、ちょっぴりお得になります。

Conoha WINGは、レンタルサーバーのなかでも有名で使い勝手のいいサービスなので、どのレンタルサーバーにしようか迷っている人は利用を検討する価値はあるでしょう。
購入後のマニュアルやサポートについて
JIN:Rは公式サイトにマニュアルがあるほか、サポートフォーラムから問い合わせができます。
サイトの作成や初期設定、固定ページの作り方など基本的なことはマニュアルを見れば迷うことはないでしょう。
また、テーマで何か不具合があったときにもサポートフォーラムから問い合わせができます。
過去のサポートフォーラムの履歴を見てみると、相談後およそ1〜2日で返信が来て解決することが多いです。
JINからJIN:Rへ乗り換えたい場合
JIN:RはJINからの乗り換えに専用プラグインを用意しており、簡単にテーマの移行が可能です。
僕もこの専用プラグインでテーマ移行したのですが、半日ほどで作業が終わりました。一部、反映されていないブロックなどは手作業で直しましたが、それほど労力はかからず乗り換えができます。
既にJINを使っているユーザーには割引制度もあるので、気になっている方はJIN:Rへの乗り換えをおすすめしますよ。
JIN:Rに関するよくある質問
- 今から買うならJINとJIN:Rどちらがおすすめですか?
-
本格的にブログを始めたい人には、新しく販売されたテーマであるJIN:Rのほうがおすすめです。
- ホームページを作成するなら、JIN:RとSWELLどちらがいいですか?
-
どちらのテーマでもホームページは作成できます。しいていえば、JIN:Rのほうがデモデザインが充実しているので、作成しやすいでしょう。
ただ、JIN:Rはあくまでもブログをメインに考えられたテーマですので、本格的なホームページの表現には限りがあります。
ホームページやLP作成を専門とする場合は、別テーマの「OLTANA」のほうが向いているかもしれません。
- JIN:Rでポートフォリオは作成できますか?
-
ポートフォリオ用のデモデザインもあるので、簡単に作成できます。
JIN:Rはブログで収益化を目指す人におすすめ
- デザインが簡単にインポートできる
- 記事の有料化ができる
- コミュニティに参加できる
以上の3点から、JIN:Rは「ブログで収益化を目指す人におすすめのWordPressテーマ」といえるでしょう。
他のテーマと選択に迷う方も多いですが、あまりに悩むようであれば、とりあえずデザインの好みで決めてもいいのではないでしょうか。有名なテーマであればブログ運営に必要な機能は一通りついているので、そこまで差はないようにも思います。
ともあれ、テーマを使えばプログラミングの知識がなくても綺麗なWebサイトを作れるので、興味のある方はこの機会にぜひブログを作ってみましょう!